桃から出た罪
昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました。いつもおじいさんは、山へ芝刈りに行き、おばあさんは川へ洗濯に行っていました。
ある日、おばあさんが川に洗濯に行くと、川上の方から大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。
おばあさんは、ちょうど山に行こうとしていたおじいさんを呼んできて、その大きいな桃を取ってもらいました。
桃を割ってみると、ただの桃でした。当たり前です。おじいさんとおばあさんは、その大きな桃をおいしく食べました。
しかし、それを警察官が見ていました。警察官はおじいさんとおばあさんに近づくと・・・
「占有離脱物横領罪の現行犯で逮捕する!」
・・・と言って、おじいさんとおばあさんに手錠をかけ、逮捕してしまいました。
こうして、おじいさんとおばあさんは、別れ別れになって、余生を刑務所で過ごすことになったとさ。